中学校受験をする小学生を教える時に気をつけるべきポイント6選

こんにちは。中学校受験の算数を指導している田中です。小学生を教える時、うちの子だけこんな感じなのかしら、なんで同じ間違いを何度もしてしまうのかしら、と不安になったことがありませんか。今回は中学校受験を考えている小学生に、保護者様が教える時に意識するべきポイントを紹介していきたいと思います!

  • 文章が読めない
  • 文章のままでは理解できない  
  • 文章の順番が変わるだけでも解けなくなる
  • 大きい数字になると解けなくなる
  • とりあえず速攻で忘れる
  • とにかく土台をしっかり作ることに注力する

文章が読めない

文章問題を解く時、文章問題が何を言っているのかわからないという小学生も多いと思います。文章のどこに着目して問題を読み進めていくのか、どの情報が問題を解くのに大切なのか、があやふやになってしまっている可能性があります。そんな時に有効なのは音読線を引くことです。音読も線を引くことも、読み飛ばしたり、読んだ気になっているタイプの小学生には効果抜群です。音読で読み飛ばしがなくなり、線を引くことでどの情報が問題を解く上で大切なのかを考えながら読むようになります。読解力=国語のようなイメージもありますが、どの教科でも文章問題は読解力が必要です。

文章のままでは理解できない

文章問題を解く時、文章問題からすぐに計算式が出てくる小学生は多くはないでしょう。文章問題→計算ではなく、文章問題→図(絵)→計算の3ステップで頭が整理されていきます。概念を新しく次々と習っていく小学生の時期は、具体的に何が起こっているのか、を図解して説明してあげることがとても効果的です。

3進法の図解の例

文章の順番が変わるだけでも解けなくなる

小学生はある部分を暗記しているところがあって、例えば5 x 8 = 40はわかっても、 8 x 5 = 40 はわからない。
5 x □ = 40なら8と答えられるのに、5 x △ = 40になると悩んでしまう。という現象が起こります。これは自分自身も小学生の時に経験しました。大人が教える時は□をエックスなどに変換しがちですがご法度です。□= 求めるもの、という概念がお子さんの中にある場合にはそのまま□を使って一緒に勉強することをおすすめします。

大きい数字になると解けなくなる

大きい数字になると解けなくなる。これは、大人でもよくあることですが、例えば、20の約数は何個ですか、という問題は書き出せば解ける問題です。では、23456の約数は何個ですか。という問題はおそらく書き出せないし、書き出す気力が起きないと思います。そんな時に、小学生はこの23456という数字を見ながら悩んでしまう傾向にあります。そんな時には、数字を小さくして試してみたらという声かけが有効です。まず、自分で頑張ればとけるように小さい数字で試す→その後にもう一度大きい数字で問題を解いてみる。すると、問題の解き方や法則性が分かっているので意外と解けるというケースがあります。難しい問題に直面したらまずは同じ問題でも小さい数字で試してみる。

とりあえず速攻で忘れる

一度理解した、と思って2週間後もう一度同じ問題を解き直すと同じところで間違える、ということがありますよね。小学生は一度解けた問題でも忘れてしまって解けない、ということも起こりえます。ただもう一度説明すれば、以前解いたという事実がなくなるわけではないので、問題の解き方自体を思い出すことが多いです。ここで昔できたのに、なんでできなくなったの、と焦ってしまいますが、そういうこともあると認識しておくことが大切です。

とにかく土台をしっかり作ることに注力する

中学受験を控えている小学生に対して勉強を教える時にはこれも勉強しなくちゃ、あれも勉強しなくちゃ、と新しい概念を小学生に学んでもらう必要があります。そこで基礎問題、応用問題があれば、応用問題まできっちり解き切れる力をつけて欲しい、という気持ちになるのは当然です。ただ、上でも書いた通り、基礎的な解き方も一度分かった、できた、となっても忘れてしまうことが多いです。なので、基礎問題を何回か復習として解き直す。基礎を盤石な状態にする、ということが大切です。

まとめ

以上小学生を教える時に注意すべきポイント6選でした。中学受験は小学生やその親御さんにとって大きな節目になります。少しでも参考になれば幸いです。

  • 文章が読めない
  • 文章のままでは理解できない  
  • 文章の順番が変わるだけでも解けなくなる
  • 大きい数字になると解けなくなる
  • とりあえず速攻で忘れる
  • とにかく土台をしっかり作ることに注力する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です